📝要約
本動画では、編集工学者・松岡正剛が、情報を「編集」することの重要性と、日本社会の「勤勉さ」について語る。落合陽一との対談を通じて、以下のテーマが深掘りされる。
1️⃣ 編集工学とは?
- 情報はすべて編集されている: 我々が認識する世界は、情報の組み合わせ(編集)によって成り立っている。
- 「編集」は日常に溶け込んでいる: 本を書くこと、コミュニケーション、料理、仕事など、すべてが編集行為。
- エンジニアリングとしての編集: 情報を構造化し、価値を生み出すことが重要。
2️⃣ 勤勉さの正体
- 日本の勤勉さは「作られたもの」: 市場資本主義や金融工学の影響で、稼ぐことと務めることが混同されている。
- 本来の働き方とは?: 江戸時代までは「稼ぎ」と「務め」は別の概念だったが、現代では一体化してしまった。
- 佇むことの価値: 立ち止まること、考えることの重要性を再評価すべき。
3️⃣ 日本の思想と編集
- 曖昧さを楽しむ文化: 日本人は本来、物事を曖昧に捉え、多様な解釈を楽しむ文化を持っている。
- 歴史の「遅延」: 100年前(1920年代)に新しい文明論が生まれるはずだったが、社会の流れの中で延滞されてしまった。
- 「少数なれど熟したり」: 多数派や大衆ではなく、希少性を持ち、深く考える人々が重要。